こんにちは。
神戸・尼崎・西宮・伊丹・宝塚・川西・猪名川など、阪神地域を中心に活動している行政書士の小田晃司です。
相続・遺言・成年後見など、いわゆる終活まわりのご相談を日々お受けしています。
今日は、
私がなぜこの本を書くことになったのか、
その背景についてお話ししたいと思います。
「遺言は、うちには必要ないと思っていました」
相続や遺言の話をすると、
多くの方が、ほぼ同じ言葉を口にされます。
- 「うちは大丈夫です」
- 「お金持ちじゃないので、必要ないです」
- 「家族仲はいいですし、揉めることはないです」
一見すると、どれももっともな言葉に聞こえます。
しかし私は、これらの言葉を聞くたびに、
相続の現実が、ほとんど知られていないことを感じてきました。
困るのは、遺言を書かなかった本人ではありません
相続で実際に困るのは、
遺言を書かなかった本人ではありません。
困るのは、
残された家族です。
配偶者だったり、
子どもだったり、
子どものいないご夫婦、
独身の方のきょうだい、
そして在日外国人のご家族も含まれます。
「自分が亡くなったあと、
誰が、どのように困るのか」
このことを、元気なうちに
具体的に知る機会は、ほとんどありません。
だからこそ多くの方が、
何も準備をしないまま
相続の場面を迎えてしまうのだと思っています。
相続の相談現場で感じてきた違和感
行政書士として、
私は制度や手続きの説明をしてきました。
相続登記の話、
遺産分割のルール、
遺言書の種類や効力。
けれど、相談が終わったあと、
帰り際に、こんな言葉をかけられることがありました。
「……本当は、
もっと早く知っておけばよかったんですけどね。。。」
制度は説明できている。
手続きも間違っていない。
それでも、
本当に必要なところに、届いていない
そんな感覚が、ずっと残っていました。
子ども世代から聞いた、もう一つの現実
実は、相談に来られるのは
親世代だけではありません。
高齢の親を持つ子ども世代 から、
こんな声を聞くことも少なくありません。
- 「遺言の話をしたほうがいいのは分かっているけど、言い出せない」
- 「縁起でもない話だと思われそうで…」
- 「お金の話をすると、嫌な顔をされそうで…」
必要だと分かっているからこそ、
どう切り出せばいいのか分からない。
この「言い出せなさ」こそが、相続や終活の準備を止めている
大きな壁だと感じるようになりました。
相続登記義務化で、「放置」は選択肢ではなくなった
一方で、2024年4月から、
相続登記は義務化されました。
これにより、
「とりあえず何もしない」
「そのうち考えればいい」
という対応は、現実的に取りにくくなっています。
正当な理由なく相続登記をしない場合、
過料の対象になる可能性もあります。
制度は変わりました。
しかし、
家族の感情の問題 は、
何も変わっていません。
だからこそ私は、
制度だけを切り取るのではなく、
感情と一緒に整理する必要がある
と強く感じるようになりました。
この本を書いた理由
同じような相談を、
同じような悩みを持つご家族に、
何度も何度も繰り返すうちに、
ある思いが芽生えました。
これは、その場限りの説明ではなく、
一度きちんと整理して、
誰でも読み返せる形で残す必要があるのではないか。
- 親にどう切り出すのか
- どんな順番で考えればいいのか
- どの制度が、どんな人に必要なのか
それを、
専門用語を並べるのではなく、
できるだけ現実に即した言葉で伝えたい。
そうして書いたのが、
あなたは親に「遺言を、書いてほしい」と言えますか?
という本です。
この本に込めた思い
この本は、
不安を煽るためのものではありません。
特定の手続きを
無理に勧めるための本でもありません。
家族と向き合うきっかけとして、
話し合いを始めるための材料として、
それぞれのご家庭で使ってもらえたらと思っています。
実際に、
「親にそのまま渡しました」
「一緒に読んで、初めて話ができました」
という声をいただくこともあります。
そのたびに、
本という形にしてよかったと感じています。
最後に
「遺言を書いてほしい」と伝えることは、
親の死を願うことではありません。
それは、
親が築いてきた人生と財産を、
そして家族の関係を、
最後まで大切にしたいという
思いやりの表現 だと思っています。
もし今、
相続や終活のことが
少しでも気になっているなら、
その感覚を、どうか放置しないでください。
このブログ、そしてこの本が、
家族と向き合うための
最初の一歩 になれば幸いです。
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