こんにちは。
神戸・西宮・尼崎・伊丹・宝塚・川西・猪名川など、兵庫県の阪神地域を中心に活動している行政書士の小田晃司です。
今回は少し個人的な話です。
私は普段、終活や老いじたくに関わる中で、
- 相続
- 遺言
- 任意後見
- 介護
- 老後資金
などを考える機会が多くあります。
その中で最近、自分自身が50歳を前にして改めて考えているのが、
「年金をいつから受け取るべきか」という問題です。
これは単なる制度論ではなく、
「自分は老後をどう生きるのか」という話だと思っています。
60歳以降も長い
年金の話というと、「65歳が近づいてから考えるもの」
と思っている人が多い気がします。
ただ、私はむしろ、50歳前後から考え始めるべきだと思っています。
もっと早くてもいいかもしれません。
理由は単純で、60歳以降の人生が長いからです。
今の日本人は、
- 60歳で定年
- 90歳近くまで生きる
可能性が普通にあります。
つまり、「定年後が30年ある」ということです。
年金は「何歳からもらうか」で大きく変わる
例えば老齢基礎年金・厚生年金は、
- 60歳繰上げ
- 65歳通常
- 70歳繰下げ
を選択できます。
ここで重要なのは、増減率がかなり大きい
という点です。
60歳繰上げ
1か月繰上げるごとに0.4%減額。
つまり、
5年繰上げると24%減になります。
例えば、65歳で月20万円もらえる人が、
60歳受給を選ぶと、月15.2万円程度になります。
しかも、これは一生続くのです。
一方、70歳繰下げ
こちらは逆に、1か月ごとに0.7%増額。
つまり、5年繰下げで42%増になります。
65歳で月20万円の人なら、月28.4万円になる。
これはかなり大きい。
では「何歳まで生きたら得なのか」
ここで重要なのが、損益分岐点です。
一般論としては、
81〜82歳前後が一つの目安と言われています。
つまり、
- 70歳繰下げ
- 65歳通常受給
を比較した場合、
82歳より長生きすると繰下げ有利になりやすい。
ただ、私は最近こうも思う
仮に90歳まで生きたとして、
繰下げによって年金額が増えたとしても、
「そのお金を本当に使うのか」
という問題も出てくるのではないかと。
もちろん、
お金がいらなくなることはない
と思います。
ただ一方で、
- 家がある
- 食べていける
- 医療を受けられる
- 最低限の生活が維持できる
のであれば、
それ以上のお金が、人生の幸福度を大きく変えるとは限らない
とも感じています。
むしろ年齢を重ねるほど、
- 旅行に行く体力
- 遠出する気力
- 高級なものを楽しむ感覚
などは少しずつ変わっていく可能性もあります。
何が言いたいかと言うと、お金があっても使う体力も欲も残っていない可能性がある
と言う事です。
「お金を使って幸せになれる時間」は有限
最近、自分自身が強く思うのはここです。
若い頃は、
- もっと収入を増やしたい
- もっと資産を作りたい
という気持ちが強かった。
もちろん今でもお金は大切です。欲しいです。
ただ、就活を通じて体感していることとして、
「幸せを感じながらお金を使える時間」
には限りがあるということです。
例えば、
- 元気に旅行できる
- 音楽を楽しめる
- 夫婦で出かけられる
- 人と会える
- 趣味を楽しめる
そういう時間は永遠ではありません。
だから、
「将来のために全部残す」
だけでは、あまり意味がないと思っています。
年金だけではなく、「人生全体のバランス」
を考えるべきで、最近の私は、年金というのは、
「いくら得か」
だけで考えるものではないと思っています。
- 何歳まで働きたいのか
- どんな生活をしたいのか
- 投資をどう考えるのか
- どれぐらい使うのか
- どれぐらい残したいのか
全部含めて、「人生全体のバランス」
で考えるべきだと思っています。
長期スパンで考えつつ、「予定通りにはいかない」前提も持つ
人生は本当に読めません。
- 病気
- 介護
- 家族の変化
- 物価上昇
- 健康状態
色々あります。
だから、
「完璧な計画」
を立てるというより、
「方向性を持ちながら、柔軟に修正していく」
感覚が大切なのだと思います。
最後に
最近、私は、「お金そのもの」よりも、
「どう生きるか」の方が大事だと思うようになってきました。
もちろん、お金は必要です。欲しいです。繰り返しますが。笑
ただ、
- 人との繋がり
- 健康
- 生きがい
- 家族
- 地域との関わり
そういうものの価値の方が、人生後半では大きくなる気がしています。
だからこそ、年金という制度も、
「いくら得か」だけではなく、
「自分はどう生きたいのか」
という視点から考えることが大切なのではないか。
最近はそんなことを考えています。


